2006年 3月 29日

- Comet 73P/Schwassmann-Wachmann3-C-


5月に地球に大接近して、3等級の肉眼彗星となる予報が出ているシュワスマン・ワハマン第3彗星を
自宅で撮影してみることにした。
すでに複数の核が確認されており、ひょっとすると3つくらいの明るい彗星が、同時にみられるように
なるかもしれない。
今年の冬は厳冬だったが、3月に入ってからあまり良い天気には恵まれていない気がする。
桜が満開になったというニュースと、エジプト方面での皆既日食のライブ中継を見終えてから、裏庭に
機材を運ぶ。肉眼では3等級くらいが見える空である。結構冷えてきている。
うしかい座α星アルクトォールスの近くに300mmを向け、撮影開始。写って欲しいなあという希望と共に。

 
 シュワスマン・ワハマン第3彗星-C核
 2006/ 3/29 23h40m Time : 6m
 Canon EOS Kiss Digital  Nikkor P 300mm(f : 4.5) F : 8.0

 予想より簡単に確認ができた。尾が写っている。
 
 
 
3月31日

 2006/ 3/31 24h14m Time:6m
 300mm ( f : 4.5 ) F : 8〜11

 29日より透明度が良くない感じだ。
 ミザールの連星アルコルが見えない、情けない横浜の空だ。
 
 
4月2日
 2006/ 4/ 2 23h42m Time:5m
 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0

 昼間午後からかなり雨と雷がすごかったが、夜になって
 快晴状態となった。ただ、気温が高いせいか、もやがかかっていた。
 撮影開始と最後のコマを比べると、その間の移動が分かって面白い。
 

                    ほぼ1時間の動き →
                    5月に入るとこの量が
                    非常に大きくなるだろう。
 
 
4月3日
 2006/ 4/ 3 24h11m Time:5.5m
 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0

 ものすごい突風が吹き荒れた一日だったが、夜になってだいぶ静かに
 なった。 昨日より透明度が良い感じで、アルコルも何とか確認できた。
 B核も明るくなってきているようなので、次回狙ってみよう。
 
 
4月20日 久し振りの晴天だったが、透明度がいまいち、すっきりしない空だ。黄砂の影響か?
 
2006/ 4/ 20 22h52m Time:5m
Nikkor P 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0 ISO400
←主核C 全体的にかなり明るくなってきた。
     2006/ 4/20 23h32m Time:5m
     Nikkor P 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0 ISO400
       B核→
        バーストを起こして、貧弱になったか?
 
 
4月21日 この時期にしては最高といっても良いくらいの透明度だった。
 

C核
2006/ 4/ 21 24h06m (C) 16m (B) Time:5m
Nikkor P 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0 ISO400 
透明度が良いおかげで、昨日に比べ写りが格段に良い。
B核の方はこのまま消滅してしまうかもしれないなあ。
C核はこれでも予想光度よりは若干暗く、ピーク時に
4等まで行くかどうか、微妙になってきた。
8cm双眼鏡で検出を試みたが、全然見えなかった。

B核
 
← 20日、21日のC、B核の動き
 Nikkor 105mm ( f : 1.8 ) F : 8.0 ISO400
 現在のところ、1日の移動量は約68″、1週間後には2倍になる。
 さらにB−C核間も日ごとに離れていく。
 
 
4月25日 午後から局地的な雷雨となったが、夕方にはすっきりとした青空となった。
 

C核
2006/ 4/ 25 22h20m (←C) 23h08m(B→)
Nikkor P 300mm ( f : 4.5 ) F : 8.0 ISO400
21日ほどの透明度ではなかったものの、この時期では
良好の空であった。C核は明らかに増光が認められるが、
B核はますますひ弱くなっていく感じを受ける。
B核の近くにG核があるはずだが、確認できない。

B核
 
 



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